織姫の様子が明らかにおかしい。いくら寝起きだからと言ってもこんな事を軽くするなんて織姫らしくないのだが、それの原因を知らない一護は動揺して立ち尽くした。<br><br>「……大好き…」<br><br>織姫は一護の前にまわしている腕に力を入れて一護を強く抱き締める。<br>なるべく意識しないようにしていた一護の背中に織姫の豊満な胸がより強く押し付けられ、一護は心臓が早鐘の如く動くのを自覚した。<br>「……井上…頼むから…あんま、押し付け……」<br>「黒崎くん……?」<br>呼び掛けられ、一護は咄嗟に正気を取り戻したと思い、後ろを振り向いた。<br>織姫の小さな唇が一護のそれと重なった。<br><br>「……!!!」<br><br>一護は目を大きくして動揺したが、顔を反らす事はせず、眼前にある織姫の睫毛を見つめたまま身動きが出来なかった。
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